3.ドレナージできない緊張性気胸
症例は1歳、男児。インフルエンザにて近医にて加療中であったが、突然に呼吸状態が悪化し、右気胸と診断された。留置針による脱気、気管内挿管が行われ当院に搬送された。来院後右胸腔ドレナージを行うも右肺は拡張せず、呼吸状態が悪化したため再度ドレナージを行った。しかし呼吸状態は改善せず、胸部CTでは胸腔外にドレナージカテーテルが挿入された可能性も考えられたため小開胸にてドレナージチューブを挿入しなおした。しかしその後も右肺は拡張せず呼吸状態が安定しないため緊急手術を行った。術前になぜドレナージできなかったのか?気胸の原因は?