大阪市立総合医療センター小児外科
春本 研,中平 公士,竹内 敏,
中村 哲郎,東 孝,井上 隆

 症例は5カ月の女児。生下時より胸部単純写真上右肺野全体に網状陰影を認め,経
過とともに嚢胞性病変の増悪が認められるようになった。人工換気療法からの離脱を
図る目的で生後2カ月で手術となった。病変は右肺全体におよんでいたが右肺全摘術
はriskyと考え,下葉の病変が比較的高度であることから,reduction目的で右下葉切
除術を施行した。病理検査結果はCCAM type2であった。術後は縦隔偏位も軽減し,術
後9日目に抜管することが出来た。術後の血流シンチでは術前と同様右肺のほうが血
流豊富であった。現在は酸素投与を必要としているが,on&offでweaning過程にある