兵庫医科大学第一外科
○土居 聖、豊坂昭弘、安藤達也、山中潤一、関 保二、岡本英三

 症例は18才の男性で、新生児期に胃破裂、乳児期に腸軸捻転症で手術を受けていた。以
後全く異常なく経過していたが、平成10年7月突然の腹痛と嘔吐を認め入院。入院時腹部
X線写真ではイレウスを認め、保存療法でも軽快しないため7日目に開腹。手術所見では小腸は
不完全な回転異常症と回腸に回腸狭窄を認め口側の腸管は著明に拡張していた。手術は狭
窄部を切除端々吻合施行。病理所見では狭窄部は全周性で粘膜筋層の内腔への突出を認め
たが通過性はわずかに保たれていた。術後は経過良好で術後11日目に退院した。本症例は
手術所見から生後18年目に発症した、報告例の極めて少ない回腸狭窄症と考えられたた
め報告した。