和歌山県立医科大学第2外科・小児科*
瀧藤克也、谷村 弘、中森幹人、岩橋 誠、平林直樹、浦 希未子、南 孝臣*、
樋口隆造*
腸管の循環不全が生じ、やむなくAllen-Wrenn法による二期的閉鎖を行った在胎39
週3日、出生体重1,303gの腹壁破裂症例の術後経過について報告した。
治療経過:初回手術後16病日に腹壁閉鎖を行ったが、サイロ内で小腸が3カ所で穿孔し
ていたため、穿孔部の腸管10cmを切除し、Mikulicz法に準じて小腸瘻を作成した。経
腸栄養の開始とともに血清ビリルビンが上昇し、91病日に小腸瘻を閉鎖し、経腸栄養を
徐々にアップしたが、血清ビリルビンおよびGOTはさらに上昇し、肝機能障害が持続し
た。出生44週には経腸栄養のみで栄養管理が可能となったが、肝機能障害は完全に改善
せず、332病日に吻合部狭窄と診断し、吻合部切除・再吻合を施行した。その後、血清
ビリルビンおよびGOTは低下し、395病日に退院した。
1)肝機能障害の原因は腸管のうっ滞か長期静脈栄養管理によるものか、2)小腸瘻の閉
鎖時期はいつ頃がよいかなどについて検討した。