この症例を救命するにはどうすればよいのでしょうか?ー最近経験したNEC症例ー
高槻病院 小児外科:前田貢作

症例は在胎29週、1616gにて出生したLFD切迫早産、足位のため帝王切開にて出生。低出生体重と軽度呼吸障害のため当院NICUに入院。人工呼吸管理が行われ、併発する無呼吸発作に対してドプラム投与が行われた。一時軽快し母乳投与も行われたが、生後16日目にショック状態となり、気腹が気腹が認められたため壊死性腸炎による消化管穿孔と診断し、開腹手術施行。壊死腸管70cmを切除し小腸瘻とする。術後7時間で死亡。この症例の経過を提示し、1.発症を予防できたか、2.手術をすべきだったか、3.救命するためにはどの時点から外科医が関与すべきか、またどの様な治療法を選択すべきであったかを検討した。