演題 気腹を呈した短腸症候群の一例
演者 横井暁子、上本伸二
所属 京都大学移植外科
症例・1歳男児、生後2日目に中腸軸捻転の診断にて、小腸、回盲部切除、十二指腸結腸吻合術を施行され、高カロリー輸液にて経過観察されていた。1ヶ月ほど前より麻痺性イレウスを来たし、浣腸で症状軽減していたが、フォローアップの腹部単純撮影で突然腹腔内に大量の遊離ガス像を認めた。しかし、機嫌良好、腹膜炎の所見も認めず、CRP,WBCともに正常であったので、絶食、浣腸で経過を観察したところ、2日後には遊離ガス像が消失し、その後は特に問題なく経過した。
まとめ・短腸症候群で気腹を認めたが、開腹をせずに軽快した症例を経験した。