右気管支腫瘍の１例
山口大学器官制御医科学講座（第一外科）
井上隆、上田和弘、榎忠彦、濱野公一

症例は１１歳女児。主訴は呼吸困難。画像診断で右主気管支を占め気管分岐部へ突出する径４cmの腫瘤と縦隔リンパ節腫大を認めた。
腫瘍は気管をほぼ閉鎖しており左片肺挿管で気道を確保した後、開胸リンパ節生検を施行した。Anaplastic large cell lymphomaの診断でALCL99 pilot プロトコールで化学療法を施行した。腫瘍は消失し現在寛解状態である。