腹壁破裂術後短腸症候群、中心静脈栄養による肝機能障害を生じた患児の治療

兵庫県立こども病院外科
高見澤 滋、津川 力、連 利博、西島 栄治、佐藤 志以樹、小野 靖之、井上 武

症例は腹壁破裂術後の2才9ヵ月男児、体重6450g。在胎35週、2506gで出生。脱出腸管の拘扼により小腸約25cm、結腸約20cmのみを有し、小腸瘻を造設後、1才6ヵ月時に小腸結腸吻合術を行った。在宅IVH、経腸栄養を行っていたが、2才7ヵ月頃からIVHによる肝機能障害(T-Bil 13.6mg/dl, D-Bil 9.31mg/dl, GOT 376 IU/L, GPT 375 IU/L, γ-GTP 241 IU/L)を生じ、IVHによる投与エネルギー制限(約30kcal/kg/d)を行い、黄疸は軽減したが、肝機能は悪化している(GOT 328 IU/L, GPT 472 IU/L, γ-GTP 688 IU/L)。現在普通ミルクと成分栄養剤を混合し、約50kcal/kg/dの経腸栄養を行っているが、嘔吐のため増量出来ずにいる。外科的な治療を含めて、今後の治療方針について御意見を伺いたい。