超低出生体重児に合併した先天性胆道拡張症の経過
―肝障害はなぜ進行したかー
和歌山県立医科大学第2外科
瀧藤克也,中村公紀,中谷佳弘,山上裕機

 患児は23週4日,460 gで出生.日齢9:腹部超音波で肝下面に長径1.5 cm大の嚢胞を認めた.日齢11:腹水出現,T-bil 1.8,嚢胞は次第に縮小したが,腹水は減少せず.日齢23:PDA結紮.日齢45:嚢胞が完全に消失し,腹水はT-bil 2.3, amylase 2で乳麋を認めず,母乳経口栄養で経過観察.日齢72:腹水は減少したが肝下面に嚢胞が出現.日齢101(体重1,330 g):T-bil 6.1と上昇,CBDと診断しT-tubeドレナージ施行.黄疸は徐々に低下,2度のT-tube造影で嚢腫型のCBDと確診し,日齢155(体重2,300 g):T-bil 2.7にて手術予定中の日齢173:T-tubeからの胆汁排泄が減少しT-bil 6.9と再上昇,手術を延期してT-tube管理を行なうもT-bilは低下せず,日齢197:根治術を施行するも肝は既に強い肝硬変の状態であり,日齢244:肝不全で死亡.