両側後鼻孔閉鎖に対する治療方針について
京都府立医科大学小児疾患研究施設外科、同 耳鼻咽喉科*
嶋寺伸一、宮城久之、木村 修、岩井直躬、久 育男*

 今回稀な両側後鼻孔閉鎖を合併した臍帯内ヘルニアを経験した。患児は妊娠35w、体重2422gで出生し、臍帯ヘルニアを主訴に救急搬送となった。来院時、臍帯内ヘルニアと周期的呼吸障害を認めた。経鼻胃管の挿入が不可能であることより後鼻孔閉鎖の合併と診断し、直ちに挿管呼吸管理を行った。臍帯内ヘルニアは同日根治術を行った。後鼻孔閉鎖はCTと内視鏡にて膜様閉鎖と診断し、生後17日に経鼻的にレーザーを用いて両側後鼻孔開放術を行った。術後は両鼻に12Fr.吸引チューブをステントとして留置し、経鼻呼吸、経口哺乳が可能となった。ステロイド点鼻を併用しステントは8週間留置して抜去した。抜去後5か月経った現在、呼吸困難、哺乳障害を認めないが、右後鼻孔に若干の再狭窄を認めている。両側後鼻孔閉鎖に対する呼吸管理、根治術の時期や今後のステント再留置あるいは追加手術の必要性について検討中である。