輸液栄養代謝

HPN(在宅中心静脈栄養)外来

HPN:Home Parenteral Nutrition(在宅中心静脈栄養)とは、家庭で静脈栄養法を行うことにより、入院生活から開放され、家庭・社会復帰、就学をも可能とする方法です。

 なんらかの腸の病気で、食事がとれない方、腸を使った栄養投与ができない方に対し、栄養状態を正常に保つために、静脈から生命維持に必要な栄養素を投与することを完全静脈栄養:TPN(Total Parenteral Nutrition)とよびます。そして、それが長期的に必要な場合、家庭復帰、就学、社会復帰を目指して、家庭で静脈栄養を行うのです。

 私たちは我が国に初めてTPNを導入し、さらに全国に先駆けてHPN専門の外来を開設し、小児から成人までひろくHPNの患者様をサポートしてきました。 また小児では、小児科の栄養外来とタイアップし、成長や発達のサポート、就学支援なども行っております。

 またNST(Nutritional Support Team)を早くから導入しており、医師のみならず、看護師、栄養士、薬剤師とチームを形成して栄養のサポートにあたっております。

 十分な栄養をとれずに、通院、入院期間が長引いてお悩みの方は、お気軽に当科にご相談下さい。専門のスタッフがサポートします。

HPNの対象となる疾患

 炎症性腸疾患(クローン病、ベーチェット病など)
 短腸症候群
 慢性偽性腸閉塞・ヒルシュスプルング病類猿疾患などの消化管機能障害
 難治性下痢
 高度の栄養障害