胆道閉鎖症が疑われた低出生体重児の1例

5)頻尿および下腹部不快感にて発症した腹腔内腫瘤の1

症例は57ヶ月の男児。411ヶ月頃より下腹部不快感を認め、56ヶ月頃より頻尿を認めた。近医を受診し、下腹部に5cm大の可動性不良な腫瘤を指摘され、57ヶ月に当科を紹介受診した。CA19-9AFP、β-HCGは正常範囲内であった。CTにて骨盤腔内、膀胱直腸窩に直径約6.5cmの表面平滑な球形の腫瘤を認め、腫瘤内に軽度の高吸収を示す内部不均一な不整形領域を認めるも明らかな石灰化は認めなかった。MRIでは腫瘤の壁は厚く、内部は全体的にT1T2ともに高信号だが、小結節状のT2低信号が集簇し不整形の塊を形成する箇所を認め、さらにその内部にT2高信号の部位を認めた。腹部超音波では壁は層構造を呈しており、内部はdebris様の部分と不整形の塊状部分とから構成されており、出血後あるいは炎症後の可能性があると思われた。この骨盤内腫瘤に対して摘出術を施行した。術中所見および病理所見を供覧して頂き、この腫瘤の診断について議論して頂きたい。