胆道閉鎖症が疑われた低出生体重児の1例

8)Apple-peel型小腸閉鎖術後に腸軸捻転を起こし短腸症候群に・・・

症例は28週4日 1,149gで出生。空腸閉鎖の診断で生後3日目に手術施行。空腸閉鎖はLouw分類Vb型であった。術後経管栄養で管理していたが生後21日目にショック状態となり、腹部レントゲンで腸軸捻転が疑われたため同日、緊急手術施行。回腸末端で捻転が生じ、その口側の広範囲小腸が壊死、血流障害を認めた。手術は完全に壊死している腸管を切除し、人工肛門を造設。翌日second look operationにて壊死腸管を追加切除し、再度人工肛門を造設した。温存できた小腸は口側10cm、肛門側10cmの計20cmであった。肛門側人工肛門は狭窄狭小化していたため肛門側腸管の観察ができないまま生後2ヶ月目に人工肛門閉鎖術を施行したが、術中の造影にて回腸末端での閉鎖を認めたため、人工肛門再造設のみを施行した。術後人工肛門より造影すると回盲部の閉鎖は解除できたが、横行結腸での閉鎖を認め、造影剤は肛門側に流れず、肛門より造影でも同部に閉鎖を認めた。結腸閉鎖の原因は?今後の治療方針は?