この度、第39回日本胆道閉鎖症研究会を平成24年11月17日(土)に大阪大学医学部学友会館(銀杏会館)におきまして開催させていただくことになり、鋭意準備を進めております。

 胆道閉鎖症に対して葛西手術が開始され50年、また、本疾患に対して肝移植が導入され20年が経過し、この間、本研究会が果してきた役割は非常に大きいものであります。
 本症に対する手術および周術期管理の向上により、長期生存例も増えて来ている一方で、長期フォローアップ中に続発する難治性の合併症に難渋しています。そのような症例に対して肝移植が導入され救命が可能になり20年が経過しました。今回は「胆道閉鎖症に対する肝移植―20年の歩みと今後の課題―」というテーマで熊本大学小児外科・移植外科 猪股裕紀洋教授 に特別講演をお願い致しております。長年の経験より移植のタイミングおよび管理について提言を頂く予定です。
 研究会の活動報告として1.「胆道閉鎖症術後ステロイド投与法に関する多施設ランダム化試験報告」(茨城県立こども病院 連 利博 先生)2.「母子手帳への便色カラーカード導入について」(国立成育医療研究センター 松井 陽 先生)を予定しています。
 また例年と同様に要望演題を1.胆道閉鎖症の成因、2.門脈圧亢進症への対応、3.長期予後・合併症、4.肝移植の適応、5.興味ある症例とさせて頂きました。

 会期は例年より少し早いですので、万博公園の紅葉を楽しんで頂けるのではないかと思います。研究会が皆様にとって実りあるものになりますことを祈念し、是非とも多数の先生方に御参加をよろしくお願いいたします。

第39回日本胆道閉鎖症研究会研究会会長

 大阪大学大学院医学系研究科外科学講座小児成育外科教授


          福澤 正洋



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会長挨拶