第43回 小児外科わからん会
日
時 : 平成12年3月11日(土) 午後2時より
場
所 : 薬業年金会館4階(大阪市中央区谷町6丁目5番4号)TEL 06-6768-4451
世話人
: 大阪府立母子保健総合医療センター 泌尿器科 島田憲次
主題:泌尿・生殖器異常
世話人
まとめ: 小児泌尿器科がこのわからん会のお世話をすることは珍しく、今回は泌尿器科領域の話題もできるだけお願いしますという要望を出していたため、尿路・性器に関連のある演題が集まったことにまずお礼申し上げます。近畿地区ではこのような小児外科の会に小児泌尿器科医も出席する機会に恵まれていることはお互いの理解を深めるには望ましいことで、他の地区の先生方からは大変羨ましがられているようです。あたかも小児外科学会では泌尿器科、心臓外科という境界領域をどのように学会内に組み入れるかが話題になっているようですが、お互いに外科と泌尿器科という異なった分野の教育を受けた専門家どうしが、ある疾患について議論するときには、それぞれが違った角度から物事を捉えているという事実が明白になり、側で聞いていると非常に楽しく感じられます。この意味では私たちにとって泌尿器科医しか出席していない泌尿器科学会よりは、他科の学会に顔を出して他科の先生方と意見を交換し、頭を柔らかくする方が面白いわけです。クイズ問題のように症例の検査成績を小出しにするこのわからん会の方式は、他の研究会では見られないユニークさがあり、これからも続けられることを希望いたします。
プログラム
セッション1(14:00−15:00) 司会 松本富美
1) IVCに浸潤した腎腫瘍の一例
神戸大学第2外科
林太郎、久野克也、渡部宜久、大北裕
2) 胎生期に診断された両側水腎症の1例 ・ ・
両側水尿管もあるようにみえるが、膀胱まで追えない。 その診断は?
近畿大学奈良病院小児外科
米倉竹夫、廣岡慎治
3) 在胎19週に発見された女児巨大膀胱の1例
兵庫県立こども病院泌尿器科
吉野薫、杉多良文、青木勝也、谷風三郎
4) 多発尿路奇形を合併した高位鎖肛の1例
兵庫医科大学第1外科、明和病院泌尿器科*
今村美智子、豊坂昭弘、山中潤一、関保二、飯田健二郎、薮元秀典*
5) 女児として1歳まで育てられた ambiguous genitalia
の1例
大阪府立母子保健総合医療センター泌尿器科
上仁数義、島田憲次、細川尚三、松本富美
特別講演(15:00−15:30) 司会 島田憲次
大阪市立北市民病院
院長 永原暹
コーヒーブレイク(15:30−15:45)
セッション2(15:45−16:30) 司会 八木誠
6) 胎児診断にて縦隔内嚢胞性疾患を疑われた1例
関西医科大学第2外科
高田晃平、浜田吉則、神原達也、日置紘士郎
7) ダウン症患児にみられた食道アカラシアの1例
大阪市立総合医療センター小児外科
春本研、中平公士、竹内敏、中村哲郎、東孝、中岡達雄
8) この症例を救命するにはどうすればよいでしょうか?−最近経験したNECの1例−
高槻病院小児外科
前田貢作
9) 高位空腸閉鎖症と出生前診断されていた胎児中腸軸捻転
大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
池上玲一、八木誠、奥山宏臣、北山保博、中桐伴行、井村賢治
第39回小児外科わからん会より、プログラム・抄録・当番世話人まとめをHPに掲載することになりました。プログラムは決定し次第、抄録(施設名・演者名・空白を含め全角400以内)は発表時(もしくは後、なるべく早く)、当番世話人まとめは出来次第、事務局に、e-mailかフロッピーディスク(WinかMAC)でお寄せ下さい。
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