教授ご挨拶

 大阪大学小児外科学教室は、昭和57年に岡田正先生を初代教授として発足し、平成15年には2代目教授として福澤正洋先生が引き継がれ、小児外科としては全国でも有数の医局員を有する教室として発展して参りました。そして平成26年7月に私が3代目の教授として着任し、新たなスタートを切りました。 小児外科は、新生児からから15歳までのこどもの外科疾患全般を担当する診療科です。なかでも当教室では、発足当時より食道閉鎖をはじめとした新生児外科、小児がん、胆道閉鎖症や胆道拡張症などの胆道疾患、短腸症候群に代表される腸管不全、外科栄養、肝・小腸移植を重点領域とした診療活動が行われ、臨床研究だけでなく基礎研究とも結びついた優れた業績をあげてきました。現在では、それぞれの分野で優秀な人材が育ち、大学および関連病院で活躍しています。また最近では、これらの6つの領域に加えて、からだへの負担が少なく、成長の妨げとならない体にやさしい手術、特に内視鏡外科手術に積極的に取り組んでいます。 すべての患者さんとそのご家族に信頼される質の高い小児外科診療を提供すること、そして次世代を担う若い方々にとっても魅力ある教室となることを目標に、医局員一同、日々診療、研究、教育に励んでおります。皆様の温かいご支援が頂けましたら幸いです。