第46回小児外科わからん会プログラム


日時:平成13年9月29日(土)午後2時より
場所: 新阪急ビル12階スカイルーム
当番世話人:瀧藤克也(和歌山県立医科大学第2外科)
主題:なし
 今回も主題は設けませんでしたが、合併症を有する症例や難渋している症例に対する治療方針について6題、治療中の合併症の原因と対策、およびその治療方針について3題、確定診断に苦慮している症例について3題、輪状咽頭筋アカラシアに対する治療手技の紹介と前回の検討症例のその後の経過が1題ずつの、計14題もの演題を頂き、プログラムの予定時間をはるかにオーバーし、3時間以上に亘る長時間の間、一つ一つの演題を丁寧にディスカッションして頂きました。
 この会では、「わからん」ことを発表された先生、質問あるいはコメントをされた先生のみならず、聴衆の先生全員が日常診療の経験からいろいろ考察し、また、興味深い意見が伺え、大変勉強になります。明確な解答のでない症例も多々あると思いますが、私自身にも施設を越えてできるだけ多くの先生にご検討を頂く場として、貴重な機会を与えてくれています。今後ともできるだけ多くの先生にご参加頂き、このすばらしい小児外科わからん会が活発な症例検討の場としてますます発展することを期待致します。伝統ある第46回小児外科わからん会をお世話させて頂き、誠に有り難うございました。



プログラム

セッション1(14:00−15:10)
座長 和歌山県立医科大学 第2外科 中森幹人

1)急性リンパ性白血病の治療中に発症した縦隔気腫の1例
   大阪市立大学第2外科
山田弘人、大野耕一、諸冨嘉樹、井上清俊、西田 達、河田安浩、泉 信博、竹内 敏、木下博明

2)部分脾動脈塞栓術(PSE)後に難治性脾膿瘍を発症した1例
   京都府立医科大学小児疾患研究施設外科
尾藤祐子、木下裕美、常盤和明、岩井直躬

3)人工肛門閉鎖術後中心静脈カテーテル挿入中のカンジダ性髄膜炎
−感染ルートはー
   和歌山県立医科大学第2外科、同小児科*
渡邉高士、中森幹人、中谷佳弘、瀧藤克也、神波信次*、青柳憲幸*、山上裕機

4)出生前診断された腹壁破裂.36週、帝王切開は適切だったか?
   神戸大学第2外科
津川二郎、前田貢作、大北 裕

5)「これは病気だ、横隔膜ヘルニア」
−心筋肥大で左心内腔がほとんどない、輸血までも体にもれる−
   近畿大学奈良病院小児外科*,小児科**,臨床検査部***
小角卓也*、米倉竹夫*、広岡慎治*、大割 貢*、箕輪秀樹**、内田優美子**、恵美須礼子**、廣田正志**、吉林宗夫**、太田善夫***

6)治療に難渋している消化管血管腫症の1例
  大阪大学大学院医学系研究科生体統合医学専攻小児発達医学講座小児外科
佐々木隆士、草深竹志、米田光宏、岡田 正

7)膵炎発症後3カ月をへて嚢胞が出現した1歳女児例
   高槻病院小児外科,同病理*
日隈智憲、畠山 理、安福正男、山本哲郎、岩井泰博*


コーヒーブレイク(15:10−15:30)


セッション2(15:30−16:40)
座長 和歌山県立医科大学救急部 中谷佳弘

8)11カ月時突然発症のCricopharyngeal achalasiaの1例
   兵庫県立こども病院外科
高見澤滋、連 利博、津川 力、西島栄治、佐藤志以樹、伊勢一哉、前川貴代

9)重症染色体異常が疑われる新生児の多発奇形を伴う横隔膜ヘルニア
−to do or not to do?−

   大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
黒田征加、窪田昭男、奥山宏臣、大植孝治、高橋 剛、奈良啓悟

10)「生後1週目に胆汁性嘔吐で発症した・・・」
   大阪市立総合医療センター小児外科
中岡達雄、森内隆善、春本 研、東 孝、中村哲郎、中平公士

11)20歳ダウン症の女性に発症した体重減少を伴う上部消化管通過障害.
その診断は?

  大阪大学大学院医学系研究科生体統合医学専攻小児発達医学講座小児外科
木村拓哉、川原央好、神山雅史、鎌田振吉、岡田 正

12)Hirschsprung's disease or not ? ; どうすればいいでしょう?
   近畿大学第2外科
野上隆司、八木 誠、野瀬恵介、山内勝治、吉田英樹

13)「間欠的胆汁性嘔吐と巨大結腸を呈する14歳女児の1例」その後
   大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
高橋 剛、窪田昭男、奥山宏臣、大植孝治、黒田征加、奈良啓悟

14)生後早期発症の血性下痢の2例 -Medical or Surgical-
   兵庫県立こども病院外科
前川貴代、連 利博、津川 力、西島栄治、佐藤志以樹、高見澤滋、伊勢一哉

スライドプロジェクターは1台で、発表4分、討論6分の予定です。



第39回小児外科わからん会より、プログラム・抄録・当番世話人まとめをHPに掲載することになりました。プログラムは決定し次第、抄録(施設名・演者名・空白を含め全角400以内)は発表時(もしくは後、なるべく早く)、当番世話人まとめは出来次第、事務局に、e-mailかフロッピーディスク(WinかMAC)でお寄せ下さい。


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