第47回小児外科わからん会プログラム


日時:2002年3月2日(土)午後2時より
場所:大阪産業創造館
    大阪市中央区本町1-4-5(TEL:06-6264-9800)
当番世話人:奈良県立医科大学第一外科 金廣裕道
主題:なし
伝統ある小児外科わからん会をお世話させて頂きました.今回も主題を設けませんでしたが,13題の大変興味深いご発表を頂きどうも有り難うございました.
いつもながら,稀な症例の診断に関する演題,治療に難渋されている症例を提示して頂きました.診断に関しては3題の発表があり,残り10題は診断も含めた治療に関していろいろと悩んでおられる発表でした.治療に関しては,やはりなかなか結論や方針の定まらない難しい演題もあり,小児の外科的治療の選択の悩ましさを痛感しています.また,診断や病態に関しても依然解明されていない医学的な点が残されており,今後もさらなる検討が必要と思われました.このように本会の演題から,未解決の小児外科のテーマが多く提示される貴重な研究会ではないかと再認識しています.
最後に世話人の一存で,症例報告原著に2題の演題を決めさせて頂きましたが,快くお引き受け下さり有り難うございました.今回のお世話については不備な点もあり,御迷惑をおかけしたと存じますが,御容赦のほどお願い致します.
今後もわからん会が小児外科領域だけでなく,小児医療の克服すべき問題に対する忌憚の無い意見の交流場所で有り続けることを祈念申し上げ,世話人の言葉とさせて頂きます.(金廣裕道)


プログラム

セッション1(14:00〜15:20)
            座長 奈良県立医科大学第一外科 金廣裕道

1)右頚部血管腫:美容的適応に対する治療法
大阪市立大学第二外科
大野耕一, 諸富嘉樹, 木下博明

2)胎児超音波検査で会陰に認められる振り子状腫瘤陰影の正体は?
大阪府立母子総合医療センター小児外科
高橋 剛, 奥山宏臣, 大植孝治, 奈良啓悟, 川原央好, 窪田昭男

3)超低出生体重児の腹腔内出血 ―原因は,治療はどうすれば?―
和歌山県立医科大学第二外科,同 周産期部
瀧藤克也, 中森幹人, 中谷佳弘, 渡邊高士, 奥谷貴弘, 樋口隆造、山上裕幾

4)「肺分画症?」病型は?
近畿大学奈良病院小児外科
大割 貢, 小角卓也, 廣岡慎治, 米倉竹夫

5)「先天性表皮水疱症に合併した食道閉鎖症」治療方法とその工夫
近畿大学奈良病院小児外科
米倉竹夫, 大割 貢, 小角卓也, 廣岡慎治

6)気管憩室の1例
兵庫県立こども病院外科
西島栄治, 他
コーヒーブレイク(15:20〜15:40)

セッション2(15:40〜17:00)
            座長 近畿大学奈良病院小児外科 米倉竹夫

7)腹痛で発症した3才男児の多胞性嚢胞 ―腎原発?後腹膜原発?―
高槻病院小児外科
日隈智憲, 畠山 理, 安福正男, 山本哲郎

8)膵嚢胞を認めた9才男児の1例
大阪大学小児外科
神山雅史, 長谷川利路, 佐々木隆士, 木村拓也, 澤井利夫、岡田 正

9)Second opinionを求められた腹部嚢胞性疾患の1才男児例
高槻病院小児外科
日隈智憲, 畠山 理, 安福正男, 山本哲郎

10)繰り返す膵炎7症例 ―その原因は?―
兵庫県立こども病院外科
前川貴代, 佐藤志以樹, 伊勢一哉, 高見澤 滋, 連 利博、西島栄治, 津川 力

11)J-pouch Swenson手術施行後,頻回に腸炎を繰り返しているHirschsprung病(extensive aganglionosis)の1例
大阪市立総合医療センター小児外科
春本 研, 中平公士, 中村哲郎, 東 孝, 森内隆喜, 中岡達雄

12)後腹膜膿瘍を繰り返しているALLの11歳女児
関西医科大学第2外科
矢内勢司, 浜田吉則, 三宅 岳, 高田晃平

13)GER術後の高ビリルビン血症
  近畿大学第二外科
吉田英樹,八木 誠,野瀬恵介,山内勝治,野上隆司


第39回小児外科わからん会より、プログラム・抄録・当番世話人まとめをHPに掲載することになりました。プログラムは決定し次第、抄録(施設名・演者名・空白を含め全角400以内)は発表時(もしくは後、なるべく早く)、当番世話人まとめは出来次第、事務局に、e-mailかフロッピーディスク(WinかMAC)でお寄せ下さい。


わからん会トップへ